2010-04-05

カルチャーショック in インド 宗教編

「あなたは何の宗教を振興していますか?」



こういった質問は、外国を旅行したことのあるヒトなら、

だいたい必ず経験あるんじゃないかなと思います。

私自身、そんなに海外経験豊富というわけではないですが、

こういう会話は、実際、定番なのだそうです。


海を越えた向こうの世界では、どんな宗教や考え方が広まっているのか。

外国のヒトたちにとってはかなり気になるところなのでしょう。


(日本人だったら、外国人にはよく「日本の食べ物は何が好きか」とか、

 そんなことを聞くけど、それを考えると、着眼点が大きく違うなって

 つくづく思いますね。)


そこで、「私は宗教を信じていませんが?」って つんけんと答え、

OH NO! 信じられない!」という顔をされた日本人旅行者って

きっと多いんだろうなと思います。



どうしてそんなに驚かれるのか、はじめは、その驚きように逆にこちらが驚きましたが、

一週間インドに滞在するうちに、少し分かりかけたことがあります。



まず、インドでは、あまりにも宗教が身近な存在だということ。

泊まったホテルでは、朝必ず館内全てに、お経が流れてました。

そこで流れるものは、お経と一口に言っても、日本の仏教とは大きく違うんです。

リズムに乗ってて、雰囲気がすごくあかるいんですよね。普通のインドPOPSのような。

エレベーターにまで流れていたのを聞いたとき、

ああ、なるほど、インドの人たちにとっては宗教はこういうものなのだな

と すぅっと理解したことを覚えています。


お寺の見学にも行きました。

そこでは、大人にくっついて、2歳3歳くらいのちっちゃな子どもまで

礼拝にくるんです。すごくキャッキャはしゃぎながら。

「この子は、日曜日になると、必ず『お寺行きたい!行きたい!』と

 はしゃぐのですよ 私以上にお寺が好きなようだ」と、

微笑みながら付き添いのおじいさんが語ってました。

冬のお寺でもこんなにはしゃぐとは、よっぽど好きなんだなと思いました。

(お寺では裸足にならなきゃいけないからすごく寒いのに・・・)


私たちのツアーガイドをつとめてくれたスィングさんというインド人も、

平日仕事のある日でも毎朝3時に起きてお祈りをすると言っていました。


要するに、「ゆりかごから墓場まで」じゃないけれど、

物心つくかつかないかくらいの小さな子どもの時から、ほぼ毎日、そして常時、

神様の存在を感じ、崇めているわけです。

私たちが普通に服を着ているように、彼らは心に宗教をまとっているんだなあと思いました。



なるほど、だとすると、

「神を信じない」だなんて軽々しく言っちゃうとショックを与えるというのも

頷けますね。ある意味、神の存在の否定 みたいに受け取っちゃうヒトもいるのかもしれない。


うーん ちょっと悪いことしたかな とは思います。これまでそう答えちゃったことに。


でも、そう考えるものの、

「あなたはどんな宗教は信じますか」 

この問いには、日本人はやっぱり今後も、正直に答えるしかないんでしょうね。


ちょっときまずいですが、仕方がない。



(えん)

1 件のコメント:

Nari Miyoshi さんのコメント...

さっそく投稿ありがと!
宗教談義もしてみたいね。(笑

みんな日ごろ何を信じて生きているのか気になるところです。

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