「あなたは何の宗教を振興していますか?」
こういった質問は、外国を旅行したことのあるヒトなら、
だいたい必ず経験あるんじゃないかなと思います。
私自身、そんなに海外経験豊富というわけではないですが、
こういう会話は、実際、定番なのだそうです。
海を越えた向こうの世界では、どんな宗教や考え方が広まっているのか。
外国のヒトたちにとってはかなり気になるところなのでしょう。
(日本人だったら、外国人にはよく「日本の食べ物は何が好きか」とか、
そんなことを聞くけど、それを考えると、着眼点が大きく違うなって
つくづく思いますね。)
そこで、「私は宗教を信じていませんが?」って つんけんと答え、
「OH NO! 信じられない!」という顔をされた日本人旅行者って
きっと多いんだろうなと思います。
どうしてそんなに驚かれるのか、はじめは、その驚きように逆にこちらが驚きましたが、
一週間インドに滞在するうちに、少し分かりかけたことがあります。
泊まったホテルでは、朝必ず館内全てに、お経が流れてました。
そこで流れるものは、お経と一口に言っても、日本の仏教とは大きく違うんです。
リズムに乗ってて、雰囲気がすごくあかるいんですよね。普通のインドPOPSのような。
エレベーターにまで流れていたのを聞いたとき、
ああ、なるほど、インドの人たちにとっては宗教はこういうものなのだな
と すぅっと理解したことを覚えています。
お寺の見学にも行きました。
そこでは、大人にくっついて、2歳3歳くらいのちっちゃな子どもまで
礼拝にくるんです。すごくキャッキャはしゃぎながら。
「この子は、日曜日になると、必ず『お寺行きたい!行きたい!』と
はしゃぐのですよ 私以上にお寺が好きなようだ」と、
微笑みながら付き添いのおじいさんが語ってました。
冬のお寺でもこんなにはしゃぐとは、よっぽど好きなんだなと思いました。
(お寺では裸足にならなきゃいけないからすごく寒いのに・・・)
私たちのツアーガイドをつとめてくれたスィングさんというインド人も、
平日仕事のある日でも毎朝3時に起きてお祈りをすると言っていました。
要するに、「ゆりかごから墓場まで」じゃないけれど、
物心つくかつかないかくらいの小さな子どもの時から、ほぼ毎日、そして常時、
神様の存在を感じ、崇めているわけです。
私たちが普通に服を着ているように、彼らは心に宗教をまとっているんだなあと思いました。
なるほど、だとすると、
「神を信じない」だなんて軽々しく言っちゃうとショックを与えるというのも
頷けますね。ある意味、神の存在の否定 みたいに受け取っちゃうヒトもいるのかもしれない。
うーん ちょっと悪いことしたかな とは思います。これまでそう答えちゃったことに。
でも、そう考えるものの、
「あなたはどんな宗教は信じますか」
この問いには、日本人はやっぱり今後も、正直に答えるしかないんでしょうね。
ちょっときまずいですが、仕方がない。
(えん)
1 件のコメント:
さっそく投稿ありがと!
宗教談義もしてみたいね。(笑
みんな日ごろ何を信じて生きているのか気になるところです。
コメントを投稿